旅の醍醐味は何と言っても、新しい場所を訪れ、その地域の文化や歴史に触れることではないでしょうか？
その一環として、御朱印帳を持つことがおすすめです。この御朱印帳のことを秩父地方では「納経帳」と言います。

納経帳は、訪れた札所でいただく御朱印を集めるためのもの。それぞれの御朱印は、訪れた札所への証となり、全ての御朱印があなたの旅のストーリーを彩る一冊になります。

この納経帳を持って札所巡りをすると、その場所との繋がりや、訪れた意義を感じられます。そして、この御朱印１つ１つが、あなたの旅の記録となるでしょう。

また、秩父地方独特の御詠歌が載った経本も一緒に持つことで、その地の歴史や文化に更に深く触れることができます。

かつては、自分で紙を用意して御朱印集めをしていたそうですが、多くの方がスムーズに札所巡りを楽しんでいただけるようにこの納経帳が生まれたとされています。

現存している資料をみると、1234年の鎌倉時代には秩父の札所めぐりが成立していたと言われています。34箇所の御朱印を集めるというこの伝統的な札所めぐりは、旅の成果を一緒に記念するための大切なものとなるはずです。

旅行の準備を始める前に、ぜひこの納経帳を手に入れてみてください。あなたの札所巡りが、一層特別な思い出となることでしょう。